ほくろとは
ほくろは皮膚の表面にできた良性のできもの(腫瘍)で、メラニン色素を作り出す細胞であるメラノサイトに似た母斑細胞が密集して形成されています。いぼや脂漏性角化症と見た目が似ており、患者様ご自身では判断がつかないことがあります。。稀に悪性のものもあり、正確な判断のためには皮膚科の受診が必要です。
ほくろの形状は様々で、平べったいものやいぼのように隆起しているものもあります。ほくろは大きさや状態により、除去の方法が異なるため、専門医が検査し適切な方法をご提案しています。基本的には、レーザー治療や外科手術が行われます。
急激に大きくなった場合は
検査が必要です
ほくろ様の黒いできものは良性の色素性母斑(しきそせいぼはん)であることがほとんどですが、なかには悪性黒色腫(メラノーマ)や基底細胞癌など皮膚がんの場合もあります。ほくろが急激に大きくなり、色が変化した場合、出血を伴う場合などに疑われます。悪性黒色腫は、メラニン色素を作る色素細胞ががん化した腫瘍で、治療が遅れた場合は命に関わります。しかし、早い段階で発見できれば簡単に除去することが可能です。そのため、急激に大きくなってきたほくろ状のできものがあれば、早めに当院までご相談ください。
ダーモスコピー検査
ほくろの良性・悪性の診断はダーモスコピー検査を実施します。
この検査ではダーモスコープと呼ばれるルーペを使用します。この機器は10倍程度の拡大可能で、ライトを当てて肉眼では見ることができない皮膚浅層まで詳細な観察が可能です。ほくろと悪性黒色腫(メラノーマ)、その他皮膚腫瘍を鑑別するのに役立ち、当院ではこの機器を用いて診断を行います。
患部に光を照射し、特殊なレンズから観察するだけの簡易的な検査で、患者様への負担はありません。
ほくろの治療
CO2レーザー
(炭酸ガスレーザー)/
AcuPulse(アキュパルス)
炭酸ガスレーザーAcuPulse(アキュパルス)はホクロや薄く少し盛り上がったできもの(脂漏性角化症)を蒸散させることで綺麗に取り除くことができます
エネルギー密度の高いフォーカスビームを高速で動かしながら照射を行い、スキャナー機能も搭載されているためホクロなどの組織を綺麗に・早く・正確に取り除くことができます。