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粉瘤・皮膚腫瘍

粉瘤

粉瘤とは

粉瘤 粉瘤は皮膚にできる良性の腫瘍で、皮膚の表面や毛包が皮膚の中に入り込み袋状の構造物の中に皮膚のゴミが溜まることで出来ます。通常は痛みや炎症を引き起こしませんが、感染症を起こすと赤く腫れて痛みを伴います。原因は不明なことが多いですが、傷やHPV-57,60の感染などが関与している可能性があると言われています。

治療法

 感染をおこして炎症がある時には抗生物質の内服や局所的な抗生剤外用薬の塗布をします。感染し中に膿が溜まってしまった場合には切開排膿をすることもあります。
 感染がなく、粉瘤の根本的な治療を希望される場合は、手術による摘出術をします。手術には、袋状の構造物をそのまま摘出する方法と、内容物を出してから袋を取り出すくり抜き法があります。くり抜き法は傷跡を小さくすることができますが、粉瘤の再発がやや多くなります。当院でも大きさや状態に合わせて方法を選択して手術させていただきます。

皮膚腫瘍(粉瘤以外)

ホクロ

ほくろ 褐色~黒色のできもので大部分は後天的にできてきます。一部は皮膚のがんと似ているため、急に大きくなるものは皮膚科専門医の診察を受けることがおすすめです。
整容的に気になる場合は外科的切除やレーザーなどで治療をします。当院でも手術、炭酸ガスレーザーによる治療をしています。

ホクロ

脂漏性角化症

 茶色~黒褐色で表面がややガサガサとして盛り上がりのあるできものです。顔や体にできて、いわゆる老人性イボと呼ばれるもので、加齢とともに増えていきます。
 自覚症状はなく良性のできものですが、整容的にきになる場合は液体窒素、炭酸ガスレーザー、手術による除去などをします。

汗管腫

 皮膚の色と変わりがない小さく平坦なできもので、眼の下などにまとめて沢山できることがあります。良性で自覚症状もありませんが希望時には炭酸ガスレーザーなどで治療します。

稗粒腫

 顔にできることが多い、白い内容物の溜まった1~2mmほどのできものです。
皮膚のすぐ下に皮膚のゴミが溜まることでできます。針や炭酸ガスレーザーで皮膚に穴を空けて内容物を出して治療します。

脂腺増殖症

 顔にできるできもので、黄色~やや赤色で2~3mmの盛り上がりで中央に凹みがあるのが特徴です。良性ですが希望時には炭酸ガスレーザーなどで治療をします。

尋常性疣贅

 手足の皮膚に比較的多くできるできものでHPV(ヒト乳頭腫ウイルス)の感染で生じます。数mmのものから、大きいと数cmの大きさになることもあります。液体窒素での治療が基本になりますが、必要に応じて炭酸ガスレーザーや手術をすることもあります。

尋常性疣贅

軟性線維腫
(スキンタッグ)

軟性線維腫(スキンタッグ) 首や脇、鼠径部などにできることが多く、首や脇では2~3mmで糸状に飛び出るできものです。体幹にできる場合は少し大きめのこともあります。
液体窒素や切除(手術)で治療をします。

老人性血管腫

 赤いホクロのようなできもので、加齢とともに増えます。治療法には、切除術やレーザー治療があります。